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2008/06/27 (Fri) あじさい

「あぁ、あれはバラ座かしら」

夜はふけたばかりの紺色で、宝石をちりばめたような星空でした。
マリアが星を眺めながら歩いていると、下の方で何やら小さき可愛らしいものが騒いでいます。

「まぁ、ごめんなさいね、バッタの伯爵。
わたくしったら星に夢中で…。大丈夫かしら?」

「もちろんですとも!紫陽花の姫君!
たとえ巨人が走り回っても、決して踏まれなんだこの身。まして姫君の軽やかな御足など、かすりもしませんぞ!」

そう言ってバッタの伯爵はぴょこぴょこと跳びまわってマリアを喜ばせました。
ふっと微笑みを漏らし、マリアは答えました。

「ふふ、そうだわ。わが誇り、わが友、バッタの伯爵。」

「ややや、姫君!レイス王にどうぞよろしくお願いいたしますぞ!」

そこで、マリアの少し前を歩いていた一角獣が振り向いて言いました。
この一角獣は月の光をうけ、銀色に輝いて大変に美しく、その名を白樺といいます。

「姫君、あまりわたしから離れて歩きませんよう。」

それを聞いたバッタの伯爵は相変わらずぴょこっと跳びながら、

「やや、これは白樺殿!紫陽花の姫君がその清らかな御声を吾輩めにかけてくださったというに!」

といささか興奮気味に申しました。

「歩む者のゆくてをさえぎるでないぞ。」

響くような一角獣の声に、バッタの伯爵は少々顔を赤らめて一礼し帰ってゆきました。

「父上に申し上げておくわ、バッタのなかのバッタ、伯爵のこと!」

マリアは去っていく伯爵に向かい声をかけました。
夜はますますふけていきましたが、月はその光を増すばかりです。

「白樺、なにをそんなに怒っているの?」

「怒っているのではありません。わたしはあのような小さき、うるさき者は好まない。」

マリアは一角獣の隣に追いつき、その美しいたてがみをなでました。
白樺は鼻をマリアに寄せ、二人は月に照らされた道を歩いてゆきます。

「うら若き乙女、紫陽花の姫君、その顔をどうぞわたしに向けてください。」

「わたくしはここにいます、白樺。雨の国ジュレスは孤独など恐れない、と言ったのはそなたではなかろうか。
雨の恵みあれ、ジュレス 雨音を鳴らし奏でる旋律 歌え精霊たち 踊れ動物たち
こころをつなげ ジュレスの国は今ここに 雨よ恵みをもたらしたまえ」

「紫陽花の姫君、良い御声だ。」

その一角獣は目が見えないのでありました。

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2008/06/24 (Tue) どうして

どうして、こんなにごちゃごちゃしてるんでしょう

自分の将来が見えなくて辛いです。
幸せになりたいです、
お金が欲しいです、

でも
人の為になりたい
誰かの人生を助けてあげたい


それでもキラキラした世界に憧れます
私はコスメの開発がしたいんです

夏の新作でも
クリスマスコフレでも
女の子が手にとって、ちょっと頑張って自分の為に買って
帰って、見てみて
もうその日はどこにもお出かけしないのにメイクしちゃって
それでご機嫌になれるような、
デートにつけてこうって思えるような、
そんな化粧品を開発したいんです。

きっと、大変だけどすごく幸せ


でもね
いいんですか、それで

世の中には格差があって
それはもうどうしようもなく広がってて
政府がどうとか
あんま関係ないですよ。
国民の、私たちの問題として、一人一人がちゃんと向き合わなきゃいけない問題なんです。
違いますか。

きっとね
これはおごりとかじゃなくて、嫌味でもなんでもなくて
私は頑張れば勝ち組になれると思います。
いまの家族も
休日しか顔を見ない日もあるけど、両親はちゃんと働いて、それなりの地位についてます。
だからお金だって全然不自由してない。
いや、本当のことは分からないけど、
少なくとも子供の私には不自由させてないです。

だから私立の中高一貫教育を受けることができて、頑張ればどんな大学にだって入れるような学力もつきました。


でも、世の中には
どんなに頑張って働いてもお金がもらえない人がいて
どんなに頑張っても、微積分が理解できない人がいる。
それはもう、格差以外の何物でもないです。

それを救えるのは、本当の意味で救えるのは、「勝った」人です、絶対

人生勝ち負けじゃないって
そんなのは理想論です。

勝った人がちょっと蹴落とせば、負けてる人なんてすぐに死にます。
本当に、大袈裟でなくて。

だからアキバの事件みたいなのが起こるんです。

それをね
怖いね、とか
可哀想だね、とか
政府がちゃんとケアしないから、とか
そういうことを言う大人にはなりたくないんです。


格差を自分たちの、リアルな問題として解決していかなければ
勝ち組が取り組まなければ
そんなものいつまでたってもなくなりません
そう思いませんか??

化粧品の開発をして、幸せになって
それでいいの??
…まぁ自分が幸せになるって確定してる訳じゃないですが

良くない
全然良くないですよ。

だから
私には、教師の道も将来の選択肢の一つに見えます。
特に、初等教育が

でも、やりがいはあっても、幸せじゃないかもしれない
教師の月給は父の月給の4分の1でした。
母も父と同じくらい稼いでるので、
今みたいな暮らしはできないし
お洒落だって思うようにはできない。
いつか化粧品を買うときに、
昔は開発者になれた、と
後悔するときがあるかもしれない。

それでも教師という職業以上に日本の未来を変えられる職業なんかない、と思います。
やりがいは、とても大きい。

教師になって、幸せになれる自信は、ない。


生きるのは辛いね
楽園は遠いね
と、書いてあったのは自分の詩でした。

とりあえず今日は泣きました。
久しぶりに大声で笑

将来がこんなに不安になるなんて。




ごめんなさい
読み返したら、支離滅裂
ちょっと不安でどうしようもないんです。
ここまで読んでくれた人はありがとう

日常 | trackback(0) | comment(4) |


2008/06/17 (Tue) 崖っぷちヒーロー

犯罪者の気持ちを綴ったものなので、多少過激な表現が含まれています。
これを読んで気分を悪くされても、管理人は一切責任を負いません。

了解いただけた方のみ、続きからどうぞ。

SS | trackback(0) | comment(4) |


2008/06/03 (Tue) いのち

このいのち

またひとまわり
小さくなった

しゅいっ
と、音をたてて

しぼんでゆくの
私のいのち


それだけ私は
おおきくなってく

いのちの皺は
私の誇り
いままでの生きた証


18年めの人生がはじまる

いのちに刻んで
いのちを刻んで

生きるのはつらいね
楽園はとおいね

悲しみと苦しみを
積み重ねてしあわせはあるの

しゅいっ
と、音をたてて
しぼんでゆくの
私のいのち

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音乃 悠

Author:音乃 悠


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